2013年7月14日日曜日

鉄道事故

フランスで鉄道事故が起きたらしい。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00249852.html

炎天下の飴のように捻じ曲がる車両を見て、その衝撃の大きさを感じる。
私も機械を触る人間の端くれだから、今回の事故を反面教師にしないといけない。

ふと福知山線を思い出した人も多いんじゃないだろうか。

日本で起きた痛ましい事故。
思えばあの日、祖母が広島から大阪へと引っ越す日だった。
家族の中で「もしかして...」という恐怖が走ったのをよく覚えている。

結局事故からは回避できていて一安心。
もう亡くなってしまったが、最期の寝顔が綺麗だったことは喜んでいいのかもしれない。

確か日本もフランスも高速鉄道の輸出をしている。
だからあの時も、今回についても広がる衝撃と言うのは大きく強いものだと思う。

新幹線でもTGVでもない。

ただそれらを支えている技術であることは間違いない。

それを考えていたら精密機械ほど壊れやすいということを思い出した。
調整もこまかく行っているし、校正も掛かっているから非常に正確な数値が出せる機械。
しかし一度狂うと「取り返し」がつかなくなってしまう。

もしかすると鉄道輸出国のフランスと日本とを繋ぐものはこれなのかもしれない。

設備はもちろん、人も消耗するものだ。
より精密な管理は必要だけれど、もし飽和しているのであればいつ事故が起きてもおかしくない。
努力が逆に管理できない、予期できないものを見過ごしてしまう可能性も増える。

顕微鏡で大きな物を眺めているような感じだろうか。
それでは全体像に見えるどこかの狂いが察知できない。

一度設備に対して多くのものが「適正かどうか」を確かめなくてはいけない。

それにはアクセルを緩め、ブレーキをかける勇気も必要になる。
ただそれが出来るのが経営責任者だけなら、それを決断するのも彼らの仕事だ。
水のように湧き出た金を飲み続けるのは詐欺師に任せておけばいい。

私は私でこの事故を受け止めて、色々と教訓にしたいと思う。
そして願わくば「エンジニア」という存在について、もうちゃんとした少し目が向けられたら...と。

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